この顔と、さようなら。

私は明日、眼瞼下垂の手術をします。

明日でこの顔とはお別れです。20年以上この顔で生きてきましたが、自分よりブスな人に出会ったことは1度もありませんでした。

私の重たい一重はただの重たい一重ではなく、疾患でした。瞼を持ち上げる力が非常に弱く、瞼の力ではなく額の力を使って瞬きをしている状態です。肩凝りや頭痛、視力低下等を引き起こします。あまり知られていないけど、眼瞼下垂は疾患です。保険がききます。

私が自分の眼瞼下垂に気づいたのは目の大きい友達と一緒にふざけて遊んでいた時です。当時高校３年生でした。私が目を大きく開けて！とお願いすると彼は瞼に力を入れて物凄い目ヂカラでビックリ顔をしました。次は私の番になり私も目を大きく開こうとするのですが、瞼に力を入れても目は大きくならないどころか目付きが悪くなります。私が最も目を大きくできたのは、額に力を入れてシワを寄せる方法でした。

これは眼瞼下垂の特徴です。瞼に力が無いので、目を大きく開いて！というと必ず額にシワを寄せて目を大きく開こうとします。

一重の人が必ずしも眼瞼下垂なわけではありません。瞼に脂肪が多いだけの人もいます。医者に行って診てもらった結果、私は脂肪も多い眼瞼下垂でした。

眼瞼下垂の手術をすれば、一重から二重に変わります。美容整形手術として眼瞼下垂の手術をする人もいますし、保険適応の人が出来栄えを追求して美容整形外科で手術をすることもあります。私は出来栄えも追求したかったしダウンタイムを短くしたかったので美容整形外科で行います。

眼瞼下垂の手術をする人は、周りからは美容整形と思われるでしょう。私はたとえ眼瞼下垂ではなくただの重たい一重だったとしても切開してたと思うし、別にそれに関しては私は気にしないです。でも、「整形したのにその顔面偏差値？」って思われることは恐れています。

整形は魔法ではありません。瞼に線が入ったところで、多少黒目の面積が増えた所で、とびっきり可愛くなれる訳では無いのです。髪の毛の分け目変えた？前髪作った？あれ今日メイク変えた？くらいの変化でしょう。それを知らない人が多いので、整形したのにその顔かよ笑 みたいな意見が飛び交うわけです。

歯科矯正は約100万かかりますが別人のように綺麗になりますか？多少印象が変わるくらいですよね。100万もかけてその程度なのですから、50～80万の眼瞼下垂でそこまで変わるわけがありません。

それでも、眼瞼下垂手術をしたいのです。

何十万もかけて、痛い思いをし、1ヶ月間グロテスクな顔で家に引きこもり不安とともに過ごし、変わるのはたった少し。それでも少しでも可愛くなりたい。自分の顔を好きになりたい。

私は今の顔が嫌いです。毎日のように母親に「ブスじゃん笑」「顔赤いんだけど笑」「鼻が丸いわね～」「ブタみたい！」「顔ブスだけど大丈夫？笑」このような言葉をかけられてきました。美容系よYouTuberさんがこう言ってました。「自分の顔の好きなところ、いいところをアピールして、コンプレックスを隠していけばメイクが上手くなる！」自分の顔の好きなところ、いい所はどこだろうと考えましたが結局今も見つからないままです。

どんなに整形繰り返しても母親から顔を見て笑われるのは一生続くでしょう。数千万円かけて顔面を変えたところでブスは骨格がブスです。手術で目の位置は帰られないし顔の大きさも変えられません。限界があります。

自分の嫌いなところが減るように。欲を言えば自分の好きなところが少しでも増えるように。鏡を見て、100回に1度くらいは「うん、いい感じ！」とか「今日の私ちょっと可愛いかも」みたいなことを私も思ってみたいのです。整形はそのための手段です。

眼瞼下垂の手術をしただけじゃ目的には辿り着かないだろうけど、自分を好きになる為のはじめの1歩だと思っています。

明日から不安に押しつぶされそうになるかもしれない。今の気持ちを覚えておきたくて綴りました。

明日、皆さんが今日よりもっと自分のことが好きになれますように。